虫歯や歯周病などで歯を削ったり、 抜いたりする治療を続けるよりも、 それを予防することが将来に渡って とても大切なことです。 定期的な検診やクリーニングで、 大切な歯を守りましょう。
虫歯や歯周病を 予防するには?
この2つ(ご自宅でのケアと医院でのケア)が重要です!
リコールについて
診療が終わり6ヶ月経つと、定期健診のご案内が行きますので、定期健診の予約をおとり下さい。 どんなにきれいに磨いているつもりでも6ヶ月経つと、かなり歯石がついています。 定期的に検診と歯石の除去を受けることで虫歯や歯周病の予防をしましょう。
歯周病のリスク検査
レントゲンによる検査
歯周病は、歯周病の原因菌により歯を支える骨が破壊される病気です。一度破壊された骨は元に戻すことができません。 そのため歯周病のリスクを知るためには、X線撮影をしてどこまで骨が破壊されているのか知ることが、それ以上に悪化さえないためのリスクヘッジになるのです。それぞれの患者さんの歯周病のリスクを調べるために歯周組織検査と同時に歯と歯肉の内部の骨の状態を調べるX線写真検査はとても重要です。
プロービング
歯周組織の検査をするために、プローブという先端に目盛がついている器具を使い、歯と歯ぐきの間の溝の深さを測ります。 歯と歯肉の間には溝があり、健康な歯では溝の深さが2~3mm程度ですが、歯周病を発症して歯ぐきが腫れたり、歯を支える骨が溶けたりすると、歯と歯肉の間の溝は深くなり、4mm以上になるとリスクが高い歯とされます。 また、歯の溝の深さを測るのと同時に、プロービング時の出血の有無もチェックします。歯ぐきの腫れなど表面上は問題なく見えても出血が見られる場合は、歯周ポケット内部で炎症が起きていることがあります。
歯のぐらつき
歯周病が進行すると、免疫作用により歯を支える周りの骨(歯槽骨といいます)や歯根と歯槽骨をつなぐ歯根膜が溶かされます。 歯周組織の破壊が進むと、支えを失った歯はグラグラと動揺し始め、やがて抜け落ちてしまいます。 この動揺検査は歯科衛生士が手指でチェックをして、動揺の程度や方向を分類してリスク評価をします。
スケーリング・ ルートプレーニング
歯周病の原因は、むし歯と同じく歯の表面に付着したバイオフィルムの中で繁殖する細菌です。バイオフィルムは唾液中の栄養と結びついて石のように固い物質になります。これが歯石です。歯石の表面の凹凸に細菌が付着しやすく、歯ブラシの先が届かない凹凸の中で繁殖した細菌が歯周病の原因になります。 そのため、バイオフィルムを破壊するだけではなく歯石の中の細菌も除去しなければ、歯周病の進行を止めることができません。 歯周病の原因となるバイオフィルムが増殖している場所は、歯と歯肉の間の歯周ポケットの中ですから、患者さんが歯ブラシしただけでは除去することはできません。 そのため歯周ポケットの中でバイオフィルムが歯石となって歯の根に付着するのです。 歯石となったバイオフィルムは強固に歯に付着しているため、スケーラーという専用の器具を使用して取り除くスケーリングをした後、歯の表面をツルツルに滑らかにしてバイオフィルムが付きにくくするルートプレーニングをおこなうことによって歯周病の進行のリスクを軽減することができます。
スケーリング
スケーリングとはスケーラー(あるいは超音波スケーラー)と呼ばれる金具を使って、歯肉縁上および歯肉縁下の歯面からプラーク(歯垢)、付着物、および歯石を除去することをいいます。
ルートプレーニング
ルートプレーニングとは、スケーリング終了後に、歯根表面の歯垢によって汚染・軟化したセメント質や象牙質を除去し歯根面を硬く滑沢な面に仕上げることをいいます。 ルート(歯根部)をプレーニング(平らに)することはとても重要であり、これがでこぼこのままだと歯根部の虫歯の原因になります。
PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)
PMTCというのは、歯科医や専門の歯科衛生士などが行うお口の清掃プログラムのことです。 これにより歯磨きなどでは取れにくい、悪い細菌の塊(バイオフィルム)を徹底的に落とします。 歯や歯肉の清掃を専門の器具を使って丁寧に行いますから、予防効果が高いだけでなく、とても気持ちがいいものです。痛みなどはまったくありません。
歯や歯肉の状態をチェック
歯垢や歯石の付き具合、歯ぐきの状態などをチェックします。その方の状態にあった道具や研磨粒子などを選びます。染め出しなども場合に応じて行ないます。
歯と歯の間をきれいに
当院では、まずクイックジェットクリーナーを使用してステイン、歯垢、たばこのヤニなどを除去します。通常の方法で行うより約半分以下の時間で綺麗にクリーニングする事が出来ます。研磨剤と円錐形のゴムチップで歯と歯のあいだを磨いていきます。 歯肉のマッサージ効果も期待できます。
歯と歯肉の間、歯の表面をきれいに
歯の表面のでこぼこをなくすため、ゴムのカップ状の器具で磨きます。 研磨剤は、粒子の粗いものから使い細かくしていきます。
研磨剤の洗浄、フッ素ジェルの塗布
研磨剤を落とした後、知覚過敏やむし歯予防のためにフッ素を塗ります。
3DS(虫歯菌の除菌) について
3DS(Dental Drug Delivery System)とは、虫歯や歯周病のリスクが高い方に向けた最新の予防法で、口腔内の細菌(虫歯菌・歯周病菌)を効果的に除菌する方法です。 従来の歯磨きや歯科医院でのクリーニングだけでは除去しきれない細菌に対して、専用の薬剤を用いて短期間でリスクを軽減します。具体的には、薬剤をトレー(マウスピース)に入れて装着することで、口腔内の有害な細菌を減少させ、さらにプラーク(歯垢)の付着も抑制します。 むし歯や歯周病の治療を受け、定期的なメインテナンスを行っていても、むし歯の再発や歯肉の腫れ・出血を繰り返してしまう方にとって、3DSは有効な除菌療法となります。特に、唾液検査によって虫歯菌や歯周病菌が多く、高いリスクがあると判断された場合、この治療法を取り入れることで症状の悪化を防ぐことができます。 また、虫歯菌や歯周病菌は人から人へ感染するため、パートナーや小さなお子様がいる方は、一緒に取り組むことでより高い予防効果が期待できます。 気になる方は、お気軽にご相談ください。※3DSは自費診療になります。
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休診日:年末年始 最終診療受付時間18:30
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